アンナとシャム王

1860年代初め、夫を亡くしたアンナは生活のため家庭教師となって息子を連れシャムに渡り、宮廷の教育係の職に就く。ところが謹厳な宰相は、正月で王は多忙だからとなかなか教え子に会わせない。そして二ヶ月が過ぎ、王のもとへ出向くと、いるわいるわ、彼の子供は67人なのだ。彼女はその中の学齢期の子やら王の何人かの妃に長テーブルで英語を教える。それだけではない、向学心旺盛な王の相談役となって、列強の圧力を相手に自国の進路選択に苦悩する彼を、口論を重ねながらも励ましていく。

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