制服の処女

ポツダムにある厳格教育で知られる全寮制の女学校。14歳の少女マヌエラは幼いとき母を亡くし、軍人の父の手ひとつで育てられ、年頃を迎えここに預けられる。担任のベルンブルグ先生は威厳をもって接しながらも、慈愛に満ちた目でみつめていた。同室の少女たちも快く彼女を迎える。そこで皆は息詰まる昼の時間を忘れて伸びやかに過ごした。 学芸会の日が来た。皆でシルラーの戯曲“ドン・カルロス”を演じることになり、主役であるマヌエラの熱演は皆を熱狂させた。その晩の食事にはワインが振舞われ、美酒に酔ったマヌエラは周囲を仰天させる告白をした。ベルンブルク先生を愛しています、私、幸福よ……、と。

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