甘い生活
(C)RIAMA FILM Roma / CINECITTA / PATHE CONSORTIUM CINEMA Paris
作家の夢を捨て、ゴシップ記者のトップとなったマルチェロ。彼はナイトクラブで出会った大富豪の娘とホテルで一夜を過ごし、取材で出会ったハリウッド女優と享楽的な遊びにふける。そんななかマルチェロは、同棲相手とともに友人宅を訪れる。友人一家の知的な生活を羨むが、その友人は子どもをつれて無理心中してしまう。絶望感に苛まれたマルチェロはまた狂乱に明け暮れることに…。
ニーノ・ロータの音楽がデカダンティックな空気を醸し出す。名優マルチェロ・マストロヤンニが同じマルチェロという役名でゴシップ記者を見事に演じている。カンヌ映画祭グランプリ、アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞。
また、有名人を追いかけまわすカメラマンのことを”パパラッチ”と呼んでいるが、これは本作に登場するカメラマン、パパラッツォが由来と言われている。パパラッチという言葉自体は”(ハエや蚊のような)ぶんぶんうるさい虫”という意味である。