狂い華
「呪いうつり」(C)2017 パロマプロモーション
「呪いうつり」
真梨は、母を亡くして1年が過ぎてもまだ寂しさを埋めきれずにいた。そんな時、真梨の父は結婚を心に決めた麻美を自宅に迎え入れようとする。真梨は父の気持ちを尊重しようとするのだが、麻美が自宅に訪れると不思議な現象が起こり始める。母の想いが霊現象として現れ出したのではないかと思い始め、真梨は徐々に麻美を受け入れられなくなっていく……。
「ワルツ」
とある撮影隊がモキュメンタリー映画の撮影で、用意された山奥の廃屋にやってきた。監督の狙いのため脚本は誰にも渡されておらず、「先ず最初に悲劇がおこる」という監督の言葉以外何も分からない。メイキング担当の陽子は常にカメラを回し、監督や役者の動向、インタビューを重ねていた。気がつくとカメラマンがいなくなり、みんなはそれが悲劇と考えたが、事情を知っている監督は、予定外のことがおきていることに焦り出す。そんななか、さらなる悲劇が……。
「優しい日常」
高校生の藤崎亜実が学校で腕を骨折した。担任教師の津田は藤崎家を訪れるのだが、亜美の母・可南子や、弟・翔との会話、家が醸す雰囲気から、家族の秘密に気付き始める。さらに次第に可南子の持つ危うい魅力に津田は心を奪われていき、家族が隠し続ける秘密が明らかにされ、衝撃の顛末を迎える。ありふれた日常に潜んだ、どこにでもあると思われた家族が持つ表と裏とは……。