片目だけの恋
幼くして母を亡くし、以来父と2人暮らしをしている女子高生の遠山ユカ。彼女には昔から恋い焦がれている男性がいた。それは、従姉妹である理恵子の夫で、大学講師をしている井上。ユカがまだ9歳のころ、彼女の家にやって来た井上を見て、幼いユカはたちまち恋に落ちてしまったのだった。叶わぬ恋と知りながら、井上のことがいつまでも忘れられずにいたユカ。ところが16歳のある日、その井上夫婦が近くに引っ越してくることに。それを知ったユカは、井上への秘めた想いが再び燃え上がるのをもう抑えることができないのだった。