打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?
(C)2017「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会
夏休み、とある海辺の町。花火大会をまえに、ざわつく中学校の登校日。典道と祐介は校内のプールで、2人が密かに想いを寄せるクラスのアイドル的存在・なずなに遭遇する。なずなの前で、50メートルの競泳対決をすることになる2人。典道は水中ターンに失敗し祐介に敗れるが、泳いでいる最中に水中で不思議な玉を拾う。一方、先にゴールした祐介はなずなから花火大会に誘われる。
放課後、クラスメイトが「打ち上げ花火は横からみたら丸いのか? 平べったいのか?」で盛り上がるなか、典道はなずなから「プールで勝ったほうを花火大会に誘うつもりだった」ことを知らされる。
だが、なずなの本当の目的は、再婚する母親から逃れるために「かけおち」して家出をすることだった。典道の目の前で、抵抗しながらも母親に連れ戻されそうになるなずな。そして、それを見ているだけで助けられない典道。
「もしも、あのとき俺がプールで勝ってたら…」
もどかしさから、プールで拾った玉を典道が投げると…
気が付くと、典道は祐介と共にプールで再び水泳対決の真っ最中だった。
何度も繰り返されるおなじ一日の果てに、なずなと典道がたどり着く運命は?
そして、打ち上げ花火は、果たして横から見たら、丸いのか、平べったいのか? 花火があがるとき、恋の奇跡が起きる―。