肉体の学校

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元男爵夫人で六本木に洋裁店を持つデザイナーの妙子は、離婚後、レストラン経営者の鈴子映画服飾批評家の信子という、同じ境涯の二人と仲良くなり、裕福で自由な生活を楽しんでいた。 ある日池袋のゲイ・バーに足をむけた。女性的な頽廃的なムードの中で、カウンターの中で精悍な顔をしたアルバイト学生の千吉の存在は、妙子の眼を奪った。同じ店で働くテルも千吉のファンであったが、金のためなら誰とでも寝るという彼の哲学に、憎しみをもっていた。

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