あいつばかりが何故もてる

(C)1962 松竹
小山田善六は銀座八丁を舞台に、ジャンジャン稼ぎまくるスリの名人。ある日、刑事に追われてビルの谷間を脱兎のごとく逃げている姿を、女子大生の志賀マリ子に撮影された。社会派カメラマン志望でろくに花嫁修業もしないマリ子に、洋菓子店「ミリオン」を経営する父母は頭を痛めている。一方、善六は小学校の後輩にあたる新庄英介と仲が好かった。英介は親父とパートタイム制で医者をしているが、善六と違ってヤタラと女性にもてる。やがて善六は、マリ子から写真のモデルを頼まれるが、マリ子は将来個展を開く夢を持ち、その費用が三千万円もかかると聞いてますますスリ稼業にハッパをかけた。

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