獣道
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とある地方都市で生まれた少女・愛衣は次々に宗教団体を渡り歩く信仰ジャンキーの母親によって、宗教施設に入れられ、そこで7年もの間生活をしていた。教団が警察の摘発を受けてからは保護され中学に通い始めるが、そこに居場所はなかった。
愛衣は社会からドロップアウトして、底辺のヤンキー一家や、中流家庭などを転々として、生きてゆくステージ(居場所)を探してゆく。唯一の 理解者であり、愛衣に恋をする少年・亮太もまた居場所を探す不良少年であった。亮太は半グレたちの世界で居場所を見つけ、愛衣は風俗の世界にまで身を落とす。ふたりの純粋は、地方都市というジャングルに飲み込まれてゆく。