スクール・オブ・ナーシング
(C)2015「スクール・オブ・ナーシング」製作委員会
幼い頃、母親を亡くした木津川あかねは、母が入院していた病院で、別れや誕生など様々な人生が交錯する光景を目の当たりにする。それから15年後。看護師を目指し、熊本県人吉市の看護師養成機関に通うあかねは、性別も年齢も境遇も異なる仲間たちと、学内演習に励んでいた。
ついに迎えた病院での実習。幸助が看護することになったのは、熟女マニアの和尚、竹林宗観。自分を“生意気な若者”と思い込み、とにかく頑固な宗観に、幸助は必死で話しかける。玲子は、ガン性髄膜炎を患う緒方澄子を担当。澄子は日に日に容態が悪化する中、夫、総一の浮気を疑っていた。そして俊夫の患者は、三木本文という女性。病室で別れた亭主と丁々発止の言い争いを繰り広げる文に対し、俊夫は彼女の血圧が上がりやしないかと気が気ではない。
そしてあかねは、古村明という余命わずかの患者を担当することに。自分の死期を悟り、病室に葬儀屋を呼ぶ古村に面食らうあかねだったが、父親のような温かい包容力を持つ古村に緊張が和らぎ、古村もまた、素直なあかねに心を開いていく。