天皇と軍隊

(C)英王立戦争博物館
冷戦期アメリカの庇護のもとで、日本は第二次世界大戦の荒廃から経済的復興を遂げた。ソ連の崩壊、中国の市場開放、欧州統合とグローバリゼーションの波は、日本の政治に舵を切らせた。世界の中の日本のプレゼンスを高めるための“国際貢献”である。 日本は矛盾と曖昧さの国であるとよく言う。憲法一つをとってもその矛盾は見てとれる。自衛隊の存在と、戦争および軍の保持を禁じた9条。主権在民と天皇の地位の曖昧さ。本作はこれら3本の軸と言える、9条、天皇そして軍隊について、天皇の貴重な映像をはじめ世界中から集めたアーカイブと、いまや鬼籍に入った政治家の田英夫や中川昭一など国内外の論客による秘蔵インタビューを交え、日本の戦後史を問い掛ける。
公開日
2015年8月8日(土)
監督
渡辺謙一
撮影
エマニュエル・ヴァレット
音楽
ジェローム・クレ
出演
(ドキュメンタリー)
製作年
2009
製作国
原題
LE JAPON, L'EMPEREUR ET L'ARMEE
上映時間
90

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