人魚に会える日。
(C)映画『人魚に会える日。』
沖縄の高校生ユメは、生まれた頃から近所に立ち並ぶ米軍基地を、当たり前のように感じていた。基地の建設で県民の意見が賛成・反対に二分されていることを知っていても、ユメにとって大きな問題ではなかった。同級生の結介が姿を消すまでは…。
美しい海が基地建設によって奪われることをひどく気に病み、突然姿を消してしまった結介。結介を探すべく、ユメは基地建設の計画が進む村を訪れる。その村では古くから、海や山など、自然界の神の許しを乞いながら生活していた。
基地はつくるべきなのか。基地にまつわる争いが終わるときは来るのか。村人の思い、姿を消した結介の思い、神の思い。ユメは突然突きつけ られた沢山 の思いを前に、ひとつの答えを見つける。