合葬
(C)2015 杉浦日向子・MS.HS/「合葬」製作委員会
鳥羽・伏見の戦い後、将軍の警護および江戸市中の治安維持を目的として有志により結成された「彰義隊」。高い志をもって結成され江戸の民衆から慕われながらも、幕府の解体とともに反政府的な立場に追いやられてしまった彰義隊は、「新撰組」や「白虎隊」に比べると、これまであまり語られることがなかった。
『合葬』は、将軍に熱い忠誠心をも持ち、自らの意思で彰義隊に加わった青年・極と、養子先から追い出され、行くあてもなく赴くままに彰義隊へ入隊した柾之助、彰義隊の存在に異を唱えながらもそこに加わらざるをえなかった悌二郎の、時代に翻弄された数奇な運命を描く。