予想外な8月
冷戦下の鉄のカーテンに阻まれたチェコとフィンランドの男女の愛を描いたロマンチックコメディー。中年女性エルサはヘルシンキで婦人帽子店を営むかたわら、予知能力の力を使って働いていた。エルサの人生は完全に彼女の思うがままで、充実していた。そんなある日、彼女の前に、かつて愛した男ヤンが現れる。20年以上も死んだものとばかり思っていたが、チェコのジャズバンドで演奏するためにヘルシンキを訪れていたのだ。
最初はエルサもヤンとの距離をとろうとするのだが、やがてヤンの魅力に再び引かれ始め、徐々に親密になってゆく──。やがてエルサはヤンが西側にいるべきだと分かり、問題が目の前に広がってくるのだった──。