神さまがくれた娘

チョコレート工場で働くクリシュナは、6歳児程度の知能しか持っていないが、嘘のつき方も知らない正直者でみんなに愛されていた。そんな彼も結婚をして子供を授かるが、妻は娘を残して亡くなってしまう。娘にニラー“お月様”と名づけたクリシュナは、周囲の助けを借りながら彼女を育てる。 時は流れ、素直で可愛らしい5歳の女の子に成長したニラー。そんなある日、町の有力者である亡き妻の父が、クリシュナ親子の存在を知り、「子供のような親に子育てはできない」とニラーを連れ去ってしまう。クリシュナはニラーとの穏やかな毎日を取り戻すことができるのか。そして、ニラーの幸せを心から願うクリシュナが初めてついた、あまりにも切ない嘘とは…。