今日子と修一の場合
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東日本大震災で被災した故郷を持つ男女の物語を、映画監督としても評価の高い俳優・奥田瑛二が描く。
夫が病に倒れ、家族を養うため、やむなく他人に体を許してしまい、故郷を追われる身となった派遣外交員の今日子。大学受験を控えるなか、暴力的な父親から母親を守るために事件を起こし少年刑務所に服役することとなった修一。同じ故郷である宮城県南三陸町を離れ、東京で新たな決意とともに生活を始めた2人。今日子は風俗スカウトマンの男と同棲をはじめ、修一は小さな町工場で住み込みで働いていた。やがてそんな2人にも、“あの瞬間”が訪れ、それは再び彼らの人生を変えていく。