陸軍登戸研究所
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1937年に建てられた「登戸研究所」。陸軍科学研究所の中でも最大の資金が投入されたこの施設では、電波兵器や細菌兵器などの研究が行われ、その中で風船爆弾や偽造紙幣が実際に使用された。防諜、謀略、秘密兵器の開発の拠点だったこの施設は、敗戦を迎え「証拠湮滅」の命令が下されて、歴史から抹殺されていた。研究員、作業員、武器製造の一翼を担わされた女学生たちなど、当時の関係者がカメラの前に立ち、「消された研究所」の真実を語る。6年以上の歳月をかけて追い続けた渾身のドキュメンタリー。