コックと泥棒、その妻と愛人

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高級フランス料理店“ル・オランデーズ”。ここではゴシックの食卓画を思わせる絢爛たる厨房で、腕によりをかけたコック達が作る料理が毎夜テーブルに並べられていた。この店の一番の顧客は泥棒のアルバートとその美しい妻ジョージーナの一行。自分の社会的ステータスを人に認めさせたいが為に、アルバートは盗んだ金で贅沢三昧、所かまわず乱行を働く傍若無人ぶりを発揮していた。ジョージーナはそんな夫の卑しさにうんざりしながらも、彼の残忍な性格を知り抜いており、恐ろしさの余り逃げだす事も出来ずに日々を持て余していた。そんなある日、彼女の目に一人の男性の姿が写る。常連客の学者、マイケルである。食事に同伴するのはいつも一冊の本。孤独だが知的、穏やかな物腰の彼にジョージーナはたちまち魅せられてしまう。そして二人は示し合わせたかのように化粧室のコンパートメントへ向かうのだが……。

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