ぼっちゃん
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秋葉原の歩行者天国。梶知之は掲示板サイトに自身のコンプレックスや孤独な叫びを書き込んでいる。梶は向かった先の派遣工場で自分と似た境遇で、更に突然眠る奇病持ちの田中と出会う。社会から置いていかれる無気力なふたりの青年が偶然出会い、似たもの同士ゆえにそれぞれの心の中にあった“純粋さ”がぶつかり合い、溶けあっていく。
そんな彼らの世界に初めての“純愛”と心の奥底に秘められていた“暴力”が次第に姿を現してくる。ふたりを取り巻く世界は厳しい社会環境に追い打ちをかけるように落ちはじめ、更に彼らはすべり落ちていく。社会は彼らを受け入れてはくれないし、許してもくれない。ふたりの行き場はどんどんなくなっていき、追い込まれて行くのだった…。