ジーザス・クライスト=スーパースター
Photo: Tristram Kenton
キリスト最後の七日間をロックオペラで描いた、ミュージカル。21世紀版公演の模様。
ローマの支配下にあるイスラエルでは、ローマ総督ピラト、ユダヤ教の大司教カヤパ、ユダヤの王ヘロデが勢力争いを展開していた。そんな情勢下の中、愛の教えを説いて回るジーザスが現れる。ジーザスは数々の奇跡により、大衆の人気を得ていく。しかし、ジーザス自身は「奇跡を起こす」という自分の噂が一人歩きしていることと、現実の自分との乖離に心を悩ませていた。そんな疲れたジーザスを癒したのが、娼婦だったマグダラのマリア。そんなジーザスに、次第に疑念を抱き始めたのが弟子のユダである。ジーザスの存在が大きくなることを恐れたカヤパは、ジーザスに懸賞金をかけて、捕らえようとする。ジーザスへの疑念がいよいよ強くなったユダは銀貨30枚でジーザスを密告する。だが、ユダは結局、自らに絶望し自殺を遂げる。最後の晩餐。ついにジーザスが裁かれるときが来る。