よく知りもしないくせに
真夏の気だるい空気のなか、映画祭に審査員として赴いた映画監督ギョンナム。そこに旧友サンヨンが現れた。サンヨンの家でその妻ユ・シンと飲み明かし、二日酔いのままホテルで目覚めたギョンナムに届いた「二度と自分の前に現れないでくれ」というサンヨンからのメッセージ。さらに映画祭のコーディネーターのヒョニからは、酔いつぶれた自分を部屋に置き去りにしたことを責められた。訳も分からず映画祭から逃げ出した数日後、済州島に向かったギョンナム。またもや遭遇する自らの過去。先輩の画家チョンスとその妻スン。スンはかつての恋人だった―。