時の重なる女
2009年ヴェネツィア国際映祭女優賞受賞作。
ホテルでメイドとして働くソニアと、郊外の邸宅で警備員として働く元刑事のグイド。すぐに互いに惹かれあい愛し合うようになるが、グイドの勤め先の邸宅で二人は強盗に襲われ、グイドは撃たれ、ソニアは大怪我を負うものの一命をとりとめる。しかし目覚めたとき、ソニアは事件の記憶を失っていた。悲嘆にくれ、疲れ果てたソニアは、グイドの幻覚を見続ける。もしかしたら本物のグイドを見ているのか―それとも正気を失ってしまったのか―。すべての答えが、次第に展開されていく物語の中で明らかになっていく。