花嫁の抵抗

雪枝と安田信二は恋仲だった。大学時代に乗馬部で一緒だったのだ。馬が取り持つ緑かいな。雪枝の母・たけ子は秋山結婚相談所を経営していた。雪枝も手伝っている。信二は大学の研究室でボラの卵の研究を続けた。たけ子は娘の婿にと自分の親戚・山田三右衛門を、長野県から呼び寄せた。相談所の手伝いという名目である。雪枝は信二を激励し、結婚を申込みに来させる。が、たけ子ににべもなく断られ、ちょうど強請に来た与太者を相手に啖呵を切った。いいとこを見せようと。逆に、たけ子にはド鳴られ、帰りには与太者の袋叩きにあった。雪枝は母と衝突し、家出した。

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