くろねこルーシー
(C)2012「くろねこルーシー」製作委員会
迷信を信じ、縁起を担いでばかりいる気の小さい占い師・鴨志田賢。妻の幸子と5歳の息子・陽と別居し、わびしい一人暮らしをしている。不器用な性格ゆえにうまく人と接することができず、お店は閑古鳥がないている。仲間の占い師ガリンシャからは”キャラ”を作れとアドバイスされ、師匠の新藤三郎太からは、仕事には向き不向きがあると諭される。
そんな彼の家にある日、でっぷり太った黒猫が迷い込んでくる。人生の節目でいつも不幸とともに訪れる黒猫は彼にとっての天敵だった。だが、その黒猫があろうことか鴨志田の家の軒下で2匹の子猫を産んで置き去りにした。カラスに狙われ震える子猫に見かねた鴨志田は2匹を家にあげることにする。翌日、ペットショップを訪れ店員の里中渚に相談すると、猫にも育児拒否があり、保健所に預ければ殺処分だと聞かされる。
困った鴨志田はイヤイヤ子猫の世話を始めるが、そのうちに運勢が次第に上向きになり始めて…。