競艶八剣伝

(C)KADOKAWA 1960
二十年前、金山奉行大久保石見守は黄金私蔵の冤罪を本多佐渡守、熊取内膳、荻江の三人によって着せられ、切腹した。辛うじて生き残った石見守一門八人は復讐を誓い、八個の鏡を盟約の印として巷に散った。それから十年、浅草鳥越明神に集ったのは鳥追女に変装した真弓、薬売りに化けた木野、町娘に扮した三輪、海女になったお雪、佐渡守の腰元になった一枝の五人。この時、熊取内膳配下の剣客六角十兵衛一味に襲われた五人は危いところを黒染の少将高平に救われた。

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