イタリア式奇蹟

若くて、ハンサムなラモン王子は、城に花嫁候補の姫たちが集まっているというのに、それには目もくれず馬で城を抜け出すと、思うぞんぶん山野をかけめぐっていた。そんなある日、王子は乗馬の途中で馬にふりおとされ、馬はそのまま姿を消してしまった。やむなく近くの僧院を訪れ、修道士のヨセフからロバをかりた。その帰り道、王子は自分を振りおとした馬を発見したが、近くで野良仕事をしていたイザベラという女が、自分の馬だというので二人は喧嘩となってしまった。その負けん気のイザベラを王子はすっかり気に入ってしまった。

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