100年の谺(こだま) 大逆事件は生きている
(C)「大逆事件」製作委員会
1911年(明治44年)、絞首刑12名、無期懲役12名を出した大逆事件。この出来事は、その後の研究で、大逆罪に名を借りた社会主義者、無政府主義者への弾圧であり、国家によるフレームアップ事件であることが明らかになった。本作は、大逆事件の犠牲者たちが何を考え、何をしようとしたかを明らかにするとともに、事件に対する日本の文学者達の数少ない反響を当時、フランスで起こったドレフュス事件との対比で考察。大逆事件とはなんだったのか? 国家と司法、国家と人権、国家と私たち…。100年たった現在もなお人々の中に谺(こだま)のように、重い問いとして残り続ける事件を追ったドキュメンタリー。