ANJIN イングリッシュサムライ
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エリザベス女王の治世に世界を目指したイギリス人船乗りウィリアム・アダムズは苦難に満ちた航海の末、豊後の国(いまの大分県)に漂着する。時は戦国、豊臣秀吉の死後、群雄が割拠し一触即発の情勢。一時は海賊として処刑されそうになったアダムズだったが、大阪の徳川家康に謁見することとなる。家康はアダムズの乗っていた船リーフデ号の武器を買い上げ、関が原の合戦で勝利を収め、天下人となった後もアダムズを側から離さず、算術や天文学など西洋の学問の吸収に励んだ。知識欲旺盛な家康にとって、彼こそが世界へ開かれた窓だったのかも知れない。アダムズも、もと武士の日本人宣教師ドメニコの助けをかりて、日本の文化を学び、その魅力に目覚めていくが、望郷の念は断ち難い。しかし、家康は帰国を許可しないばかりか、故郷に愛する妻子を残す彼に、日本で妻をもてと言う。領地と旗本の身分、そして「三浦按針」という日本名を与えられたアダムズは、歴史上ただ1人の青い目のサムライとなった。