KOTOKO

稀代の表現者＜シンガーソングライター＞Coccoと、鬼才・塚本晋也。ふたつの才能が紡ぎだす、壮絶で巨大な愛の物語。 自傷癖のあるシングルマザー琴子は、世界が“ふたつ”に見える現象に悩んでいる。世界がひとつに見えるのは、歌っているときだけだった。幼い一人息子・大二郎を深く愛し、彼を恐ろしい世界から守ろうと強く思うあまり、彼女の意識は強迫観念に駆られ、現実と虚構の間をさ迷い始める。そんな彼女の行動は世間から幼児虐待の嫌疑をかけられ、大二郎と引き離されてしまう琴子。そんなある日、琴子の歌と歌う姿に魅了されたという田中と名乗る男が現れ、彼女は男と暮らし始めるが…。