愛よ星と共に

(C)1947 東宝
北島邦彦は北海道の北島牧場に一高へ入学した当時以来10年ぶりに訪れた。牧夫頭の厚作も今では美事な白ひげを蓄えているし、その娘はるえももはや乙女の名にふさわしく成長していた。邦彦とはるえは一夜、牧場の小川の辺りに遊んだ。はるえは邦彦の語る美しい星の話を興味深く熱心に聞いていた。しかし、その話はあまりにも美しくあまりにも巧みな運命の夢だった。邦彦が東京へ帰ってから数月、はるえの腹には美しい星の子供が宿っていた。

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