誰も守ってくれない
(C)2009 フジテレビジョン/日本映画衛星放送/東宝
平凡な家庭である船村家で、未成年の長男が小学生姉妹殺人事件の容疑者として逮捕される。刑事の勝浦と三島は、その容疑者家族の保護を命じられる。現場へ向かう彼らは、容疑者を取り囲む報道陣や野次馬たちを目の当たりにするのだった。彼らの任務は、容疑者家族をマスコミの目や世間の目から守ることだった。15歳の沙織の保護を勝浦が担当し、ホテル、自分のアパート、友人の尾上令子のマンションなど転々とするが、マスコミは嗅ぎつけ、どこまでも付きまとってくる。そんな中、沙織は恋人から電話で母親が自殺したことを知る。勝浦に食ってかかる沙織。マスコミから逃れるにはもう伊豆のペンションしかない。そこは、幼い子供を事件で亡くした夫婦が経営している。その事件を担当したのは勝浦だった。伊豆に向かう途中、新聞で勝浦のその事件での捜査ミスのことや、沙織を連れていることも公になった。さらにネットでの悪意の書き込みなど、沙織と勝浦は知らないうちに社会にさらされていくのだった。