つぐない

政府官僚であるジャック･タリスの長女セシーリアは、ケンブリッジを卒業したが家で退屈な日々を送っていた。タリス家の使用人ロビーはセシーリアと幼馴染。ジャック･タリスの援助を受けて、彼もケンブリッジを卒業。大学に残って医学を専攻する。ある日、ちょっとした諍いがあって、ロビーはセシーリアに思いを綴った手紙書く。それをセシーリアに渡そうと彼女の妹ブライオニーに託した。図書館で愛し合う二人。そこにブライオニーが知らずに入ってきて、その光景を見てロビーがセシーリアを辱めているように誤解したのだった。ブライオニーはロビーに嫌悪と恐怖を募らせる。そんな時、事件は起こった。皆が手分けして、家出したジャクスンとピエロを探していると、ローラが何者かに襲われたのだ。ブライオニーは、ローラを襲った犯人はロビーだと捜査官に嘘の証言をする。そして、ロビーは連行されてしまった。4年後、ロビーはドイツ軍との戦いの中にあった。ロビーはイギリスで犯罪者とされ、刑期を短縮するために兵士となったのだ。セシーリアからの最後の手紙には、ブライオニーのその後が綴られていた。再びセシーリアに逢えるのはいつの日になるのだろうか。ロビーの胸には戦場で負った傷が口を開き、意識は遠のいていく。