ぜんぶ、フィデルのせい

1970年のパリ。9才の少女アンナは、名門のカトリック女子小学校に通う成績優秀なお嬢様。父親フェルナンドは貴族出身で弁護士、母親マリーは雑誌の記者、かわいい弟のフランソワ、そしてキューバ人のお手伝いさんフィロメナと一緒に庭付きの大きな家で暮らしている。かわいいワンピース、上品な食事、ヴァカンスはボルドーにあるお城のような家に住む祖父・祖母に会いにいく。満ち足りた上流階級の幸せな日々を送っていた。ところが、キノ叔父さんが亡くなり、マルガ叔母さんと従姉妹のピラルがアンナの家で暮らすことになった。叔父さんが亡くなったことをきっかけに、社会的関心に目覚めたフェルナンドはマリーと一緒に子供達を残して突然チリへ旅立った。ようやく戻ってきた二人は、何とすっかり共産主義者になっていた。一家は小さなアパートに引っ越し、お手伝いさんのフィロメラは反共産主義者という理由で解雇。アンナは好きな宗教学の授業を受けられなくなり、ミッキー・マウスは取り上げられてしまう。アンアの不満はついに爆発してしまうのだった。