長州ファイブ
(C)2007「長州ファイブ」製作委員会
1862年12月。高杉晋作は、建設中のイギリス公使館を焼き討ちにした。尊王攘夷の嵐が吹き荒れる幕末。佐久間象山は、西洋に人を派遣し、陸海軍事技術を習得させる必要性を説いた。海外渡航は幕府によって禁じられているが、長州藩は日本の将来のために、若者のイギリスへの密航を黙認するのだった。志道聞多(後の井上馨)は、山尾庸三にイギリス行きを打ち明けて同行を願い、山下徹大と共に密航の覚悟を決めた。資金不足を伊藤俊輔に相談するが、伊藤もイギリス行きを願い出る。後年に大阪造幣局長となる遠藤謹助も加わり、5人は武士を捨て渡航するのだった。幕府による死罪覚悟、危険な航海、余裕のない資金、言葉の通じない異国へと旅立った。
- 公開日
- 2007年2月10日(土)
- 監督
- 五十嵐匠
- 脚本
- 五十嵐匠
- 撮影
- 寺沼範雄
- 音楽
- 安川午朗
- 製作年
- 2006
- 製作国
- 日本
- 上映時間
- 119
- INTRODUCTION
- 黒船来航から10年後、幕末の日本。新しい時代を切り開く気概を胸に抱き、ロンドンの地に立った5人の志士たちがいた。伊藤博文、井上馨、井上勝、遠藤謹助、山尾庸三。日本の歴史に偉大な足跡を残すことになる5人である。監督は、『地雷を踏んだらサヨウナラ』(99)、『アダン』(05)の五十嵐匠。日本の歴史を動かした5人が密かにイギリスに留学していた、という知られざる事実を情熱的に描き出している。主人公・山尾庸三には、『御法度』(99)の松田龍平。井上勝には『蝉しぐれ』(05)の山下徹大。井上馨には『日本の黒い夏 冤罪』(01)の北村有起哉。伊藤博文に『ウォーターボーイズ』(01)の三浦アキフミ。遠藤謹助には、本作が映画デビューとなる前田倫良。ほか原田大二郎、榎木考明、寺島進、泉谷しげるなど個性豊かな実力派が脇を固めている。
- STORY
- 1862年12月。高杉晋作は、建設中のイギリス公使館を焼き討ちにした。尊王攘夷の嵐が吹き荒れる幕末。佐久間象山は、西洋に人を派遣し、陸海軍事技術を習得させる必要性を説いた。海外渡航は幕府によって禁じられているが、長州藩は日本の将来のために、若者のイギリスへの密航を黙認するのだった。志道聞多(後の井上馨)は、山尾庸三にイギリス行きを打ち明けて同行を願い、山下徹大と共に密航の覚悟を決めた。資金不足を伊藤俊輔に相談するが、伊藤もイギリス行きを願い出る。後年に大阪造幣局長となる遠藤謹助も加わり、5人は武士を捨て渡航するのだった。幕府による死罪覚悟、危険な航海、余裕のない資金、言葉の通じない異国へと旅立った。
- CASTING
- ●松田龍平 1983年生まれ。東京都出身。99年「御法度」で映画デビューし、日本アカデミー賞新人賞ほか多数受賞。主な出演作は「青い春」(02)、「17才」「ナイン・ソウルズ」「八月のかりゆし」(03)、「ギミー・ヘブン」(06)、「悪夢探偵」(07)など。 ●山下徹大 1975年生まれ。東京都出身。ドラマ「終わらない夏」でデビュー。主な出演作は、「ACRI」(96)、「花火師」(03)、「蝉しぐれ」(05)、「手紙」(06)など。 ●北村有起哉 1974年生まれ。東京都出身。99年「カンゾー先生」でデビュー。主な出演作は、「赤い橋の下のぬるい水」(01)、「バックダンサーズ」(06)など。 ●三浦アキフミ 1981年生まれ。北海道出身。00年ドラマ「太陽は沈まない」でデビュー。主な出演作は「さよなら、クロ」(06)、「69sixty nine」(04)、「夜のピクニック」(06)など。 ●前田倫良 1976年生まれ。山口県出身。舞台「DRACURA」で初舞台。主な出演作は、舞台「トーマの心臓」「死の泉」「ホテル・ボルティモア」など。本作で映画デビュー。