まほろ駅前多田便利軒
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まほろ市の駅前で便利屋「多田便利軒」を営む多田啓介は、バツイチ男だが真面目なしっかり者。1月のある日、中学時代の同級生の行天春彦と会った。ところが、行天が多田の家に居候することになり、客から預かったチワワと一緒に奇妙な共同生活が始まる。3月になり、自称コロンビア人娼婦ルルとルームメイトのハイシーがチワワの引き取りを申し出てくる。小学生、由良の塾の送迎を依頼された多田と行天。親の愛情に飢える由良は当初、生意気な態度を見せるが、次第に2人になついていく。そところが、由良が密かに覚せい剤の運搬に関わっていることを知った多田は、元締めの星と取引して由良を解放してやった。8月になると、行天の元妻、三峯凪子が現れ、多田は彼の秘密の一部を知る。同じころ、ハイシーに付きまとうストーカーの山下を撃退する行天。だが、山下は星の手下だった。多田の事務所を訪れた星は、問題児の山下と共に、深入りした行天を消すと警告。そして10月。忘れられない過去と否応無しに向き合うこととなった2人は、遂に最後の季節を迎える。