サウンド･オブ･サンダー

人類の長年の夢、タイムトラベル。西暦2055年の社会ではその技術を手に入れた。シカゴにある大手旅行代理店タイム･サファリ社では、最新タイムマシンTAMIを使った、6500年前の恐竜時代へ恐竜ハンティング･ツアーを発売して人気となっていた。この体験ツアーは高額所得者だけを対象としたものだが、予約は半年待ちという活況ぶりだった。経営者ハットンは、タイムトラベルから帰還した客たちをパーティーでもてなす最高の商売人。そのパーティーに、ひとりの女性が乱入して、「営利目的の危険なツアー」だと非難するのだった。彼女はタイムトラベル装置TAMI の開発者ソニア博士だった。絶滅種動物の復元を研究しているトラヴィス博士は、彼女に真相を問いただした。研究のためにソニアが開発したTAMIをハットンが奪い取り、金儲けの手段にしていることや、ツアーが過去に干渉すれば6500万年分の進化の波が押し寄せ大変なことになると説明するのだった。その日のツアーで、アクシデントがあって、動転した客が本人も気づかないままに過去のものを持ち帰ってしまった。翌日、異常気象や巨大植物がコンクリートを突き破って出現するなど大異変が起った。ツアーから24時間後、都市は熱帯ジャングルのようになり、6500万年前から別の進化がやってきたのだ。トラヴィスはTAMIを使って、問題のツアーの前の日に飛んで、ツアーを中止させようとするが失敗。再びタイム･ウェイブが押し寄せ、街には獰猛な爬虫類が出現。次々と人間に襲いかかるのだ。次のタイム･ウェイブが来ると、人類は絶滅してしまうかも知れない。