猟人日記

グラスゴーのクライド川を行き来し、沿岸の街にさまざまな荷を届ける一隻の平底荷船。その船員としてジョー・テイラーは働いている。船の所有者はレズリー。レズリーは妻のエラと息子のジムとともに船上で暮らしている。ジョーも彼らと生活している。ある日、船上で仕事をしていると、裸同然の女性の死体が流れてきた。ジョーとレズリーは死体を引き上げ、警察に引き渡す。その後、三人の関係に少しずつ変化が生じるのだった。女として魅力を感じていなかったエラに対して、突如ジョーはエラを女として意識しはじめる。そしてエラを誘惑して関係を結んでしまうのだった。ジョーとキャシーはかつて恋愛関係にあった頃、ふとした弾みで足を滑らせたキャシーは土手から川に転落し事故死してしまう。だが、ジョーは警察に調べられることを嫌い、また状況からして殺人の嫌疑さえかけられかねないと判断したジョーは、当局に通報しなかったのだ。そして、ジョーとレズリーが死体を引き上げたのだった。これは殺人事件とされ、やがてダニエル・グリーンという配管工を逮捕する。グーンはキャシーと愛人関係にあり、キャシーはグーンの子を身ごもってさえいた。この事実を知ったジョーは激しく動揺するのだった。ダニエル・グーンの裁判が開始され、死刑判決が下されるのはまちがいない。やがてグーンに審判が下される日がやってくるのだ。

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