SOMEWHERE

ジョニー･マルコは、ハリウッドの映画スター。彼はフェラーリを乗り回し、パーティでは酒と女に溺れ、セクシーなポールダンサーを部屋にデリバリーする生活に浸っている。だが、華やかさとは裏腹に、彼は孤独な日々を過ごしている。ある日、前妻レイラと同居する11歳の娘クレオが訪ねてきた。レイラが突然家を空けるため、キャンプまでの間、クレオはジョニーのもとで暮らすことになった。数日後、授賞式に参加するため、ジョニーはクレオをともなってイタリアへ。盛大な授賞式に参加するも、疲れ果てたジョニーとクレオは逃げるようにシャトーへ戻っていく。シャトーで過ごす二人の時間は穏やかだった。ジョニーの肩にもたれ、うたた寝するクレオ。ジョニーがまだ寝ている間に朝食の支度をするクレオ。卓球、プール、読んでいる小説の話…それは父と娘が触れ合う、ごく普通の風景だった。やがて、クレオが家に帰る日がきた。 2010年のヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。