赤道を駈ける男
(C)1968 日活
伊吹二郎は、フィアンセの伶子のためにヤクザから足を洗おうとしていた。その最後の取り引きに出かけた二郎は、時価数億円のダイヤもろとも、ボス佐伯の拳銃でモーターボートを吹き飛ばされてしまった。五年後のブラジル。二郎は間一髪で助かり、名を変えてフェリーボートの操舵手をしていた。そんな時、大ボス岸田の妻になった伶子が、ブラジルに現われた。岸田はリオのボス・ペトロと麻薬の取り引きのため来たのだ。また、岸田をつけて、宗方刑事もリオに来ていた。二郎は自分が足を洗う時、力になってくれた宗方に会ったが、自分は伊吹ではない、とつっぱねるのだった。