ピニェロ
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ミゲル・“マイキー”・ピニェロは、生まれ故郷のプエルトリコ・グラボから子供の頃、親と共にアメリカへ移住した。移民の子として育った者に世間の目は冷たい。そして”ヤク中”、“窃盗”で服役を繰り返す毎日。そんな時、武装強盗犯として入所したシンシン刑務所で、服役体験を基に戯曲「ショート・アイズ」を執筆することになる。
- 公開日
- 2004年1月31日(土)
- 監督
- レオン・イチャソ
- 脚本
- レオン・イチャソ
- 撮影
- クラウディオ・チェア
- 音楽
- キップ・ハンラハン
- 出演
- ベンジャミン・ブラット ジャンカルロ・エスポジート タリサ・ソト リタ・モレノ マイケル・ライト ネルソン・ヴァスケス マイケル・アービー ハイメ・サンチェス ローム・ニール マンディ・パティンキン
- 製作年
- 2001
- 製作国
- 米
- 原題
- PINERO
- 上映時間
- 103
- INTRODUCTION
- 本作は、ラップ音楽やヒップ・ホップのオリジネーターの一人として語り継がれ、近年再評価されつつあると言われるミゲル・ピニェロの激しい生涯を綴った名作だ。ニューヨークに住むプエルトリコ人で彼の名を知らない者はいないほどで、“ニューヨーリカン”(ニューヨークのプエルトリコ人)の精神的な支えとなった吟遊詩人である。詩人、俳優、戯曲家でありながら、犯罪歴多数、ジャンキーとしてその短い人生を送った人物だ。ラテン・コミュニティの代表的なカリスマとして、今も人々の心に生き続けている。主演はベンジャミン・プラット。まるで、“本人の生き写し”と絶賛され、魂そのものから本人になりきり、情熱的でエキセントリックなニューヨリカンのカリスマ、ピニェロを演じている。ピニェロの親友、ミゲル・アルガリンに、『ユージュアル・サスペクツ』(95)、『スモーク』(95)等、50本以上の映画で名脇役を勤めたベテラン、ジャンカルロ・エスポジート。恋人シュガーに『007/消されたライセンス』(89)でボンド・ガールを演じ、一躍注目を浴びたタリサ・ソト。彼女は、本作の共演が縁で現在はベンジャミン・プラット夫人である。さらに、ミュージカル映画史上に残る名作『ウェスト・サイド物語』(61)でアカデミー賞を受賞したリタ・モレノが、ピニェロの母親に扮しているのも大きな見所である。監督は『クロスオーバー・ドリーム』(85)で一躍その名を轟かせたレオン・イチャソ。そして音楽はキャップ・ハンラン。ピニェロとも親交を深めていた彼の洗練されたサウンドは、まさに注目に値する。
- STORY
- ミゲル・“マイキー”・ピニェロは、生まれ故郷のプエルトリコ・グラボから子供の頃、親と共にアメリカへ移住した。移民の子として育った者に世間の目は冷たい。そして”ヤク中”、“窃盗”で服役を繰り返す毎日。そんな時、武装強盗犯として入所したシンシン刑務所で、服役体験を基に戯曲「ショート・アイズ」を執筆することになる。ストリートの言葉を魔術のように自在に操り、詩的表現をする才能があったからだ。発表されるやセンセーションを巻き起こし、演劇界の大御所ジョセフ・パップの後押しもあり、見事とトニー賞6部門にノミネートされるという大成功をおさめた。しかし、根っからのストリート育ちの彼には華やかなショー・ビジネスの世界は似合わなかった。アクシデントやトラブルを引き起こす彼。それを見守る母親と恋人の新進女優シュガー。ある日、ピニョロが兄として慕うミゲル・アルガリンからニューヨリカンの文化コミュニティを作ろうという話を持ちかけられ、2人はニューヨリカン・ポエッツ・カフェを創設する。ピニョロのポエトリー・リーディングとサルサの情熱的なリズム。しかし、そんな二人の友情は悲しい結末が待っていた。
- CASTING
- ●ピニェロ:ベンジャミン・プラット ハリウッドでもっともセクシーな男優と言われている。主な出演作は「激流」(94)、「デンジャラス・ビューティー」(00)、「レッド・プラネット」(00)、「2番目に幸せなこと」(00)、「今、そこにある危機」(94)など。「トラフィック」(00)にはカメオ出演している。 ●ミゲルの母:リタ・モレノ 1931年12月11日、プエルトリコ生まれ。生まれて間もなく、両親と共にニューヨークへ渡る。幼い頃からダンスを習い、15歳の時にすでにニューヨークの有名なナイトクラブ、ダンシング・カジノなどのステージで踊っていた。舞台版「ウエスト・サイド物語」では依頼を受けながらスケジュールの都合で出演できなかったが、映画版ではアカデミー賞助演女優賞を受賞する快挙を成し遂げた。主な出演作は、『雨に唄えば』(52)『スカートをはいた中尉さん』(56)『王様と私』(56)『かわいい女』(69)『愛の狩人』(71)『四季』(81)『ブロンクス・ストリート』(94)『どんな時も』(95)など。
- 映倫
- 20