アイ･ラヴ･ピース

大田市大森の中沢ブレイスで義肢装具士を目指して働いている花岡いづみ。彼女は、地雷で手足を失った子どもたちの救援にアフガニスタンへ行く先輩の久保と一緒に「参加したい」と願い出た。ろう者のいづみを心配した社長だが、自らの可能性に挑戦したい、といういづみの真摯な申し出に賛成する。

INTRODUCTION: 本作は、「アイ・ラヴ・ユー」・「アイ・ラヴ・フレンズ」に続くシリーズ第三作目。アフガニスタンの戦禍をテーマに、地雷による義足のアフガニスタンの少女と、ろう者の義肢装具士とのふれあいを描いている。途絶えることない戦禍に見まわれてきたアフガニスタン。そこには、今なお国内に1，000万個の地雷が埋まっており、人々は戦争の傷跡と隣り合わせの生活を強いられている。そんな中、義足製作支援の現状を、日本の義足製作支援活動とともに紹介している。今まではボランティアを“される側”と捉えられがちだった障害者の国際貢献や社会的貢献の可能性も交え、歴史ある街・島根県大田市と、日本映画では初めて、アフガニスタンの首都・カブールでのロケが敢行された。監督は、「遥かなる甲子園」など、社会的な作品を数多く手がけた、『アイ・ラヴ』シリーズ前２作に続く大澤豊。アフガニスタンの少女・パリザットに、現地のオーディションにより選ばれ、実際に対戦車地雷によって右足を失った少女、アフィファ。義肢装具士の花岡いずみを、前２作で主演をつとめたろう者の女優、忍足（おしだり）亜希子が演じている。

STORY: 大田市大森の中沢ブレイスで義肢装具士を目指して働いている花岡いづみ。彼女は、地雷で手足を失った子どもたちの救援にアフガニスタンへ行く先輩の久保と一緒に「参加したい」と願い出た。ろう者のいづみを心配した社長だが、自らの可能性に挑戦したい、といういづみの真摯な申し出に賛成する。カブールの街は戦争の傷跡も生々しく行き交う人々の中に手足を失くした痛々しい姿が目に映る。ＮＧＯの診療所で忙しい毎日を過ごしていたいづみは、ある日地雷で片足を失った少女パリザットに出会う。彼女は暗く狭い建物の片隅で兄と肩を寄せ合って暮らしていたのだ。そこで、いづみは、「大森の地で、松葉杖なしで歩ける義足をつくってあげたい」と思った。言葉（手話）も生活習慣も違うふたりの間は失敗の連続だった。それでもまわりの仲間たちが惜しまず応援してくれるのだった。

CASTING: ●花岡いづみ(忍足亜希子) ●久保　学（林　泰文） ●日田英夫（宍戸　開） ●中沢龍介（山本　圭） ●パリザット（アフィファ） ●ロスタム（ベヘゾード） ●安里美佳（三船美佳） ●山村絵里（佐藤康恵） ●羽鳥　誠（赤塚真人） ●高橋翔太（神田竜弥） ●河島真菜（岡崎　愛） ●野川　幸（星由里子） ●中沢紀子（酒井和歌子） ●榊原教授（田村高廣）

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