福耳
入院した先の看護婦だった信長珪に一目惚れした自称フリーター、里中高志29才。彼は、珪を追いかけ、浅草にある老人向けマンション・東京パティオ内にあるレストラン「タイムマシン」で働くことになった。バイト初日、高志は入口で老人に話しかけられる。しかし、その老人・藤原富士郎は既に死亡しているという。変に思った彼が鏡を覗くと、またしても富士郎が現れたのだ。富士郎は、生前好きだった神崎千鳥への思いを諦める事ができず、高志にとりつき、彼の体を使って思いを遂げようというのだ。彼女を狙う元活弁師の緑川や元鰻屋の小林がいて、富士郎は死んでも死にきれないらしい。東京パティオには他に個性的な住人がいる。小林の妻・敦子、おかまのマスター・五郎、五郎の追っかけ良子、元海軍出身で軍服趣味のある藤掛、99才の茜など。富士郎に珪への思いを見破られた高志は、年の功で知識豊富な富士郎に助けられ、遂に体に同居するのを許すことにした。富士郎は、金融関係の仕事をしてきたやり手で、高志に株取引を教える。一夜にして大儲けして驚く高志。そのうち珪との関係も上手くいき始め、高志は富士郎へのお礼に、千鳥を遂にホテルヘと誘うが。
- 公開日
- 2003年9月13日(土)
- 監督
- 瀧川治水
- 脚本
- 冨川元文
- 撮影
- 栢野直樹
- 出演
- 宮藤官九郎 田中邦衛 高野志穂 司葉子 坂上二郎 宝田明 谷啓 横山通乃 弓恵子 多々良純 千石規子 上田耕一 六平直政 池内万作 津田寛治 徳井優 ガダルカナル・タカ 山田幸伸 松本じゅん 浅井明 安田美香 倉持由香
- 製作年
- 2003
- 製作国
- 日本
- 原題
- LUCKY EARS
- 上映時間
- 109
- INTRODUCTION
- 舞台は浅草にあるシニア向け高級マンション・東京パティオ。ここで暮らす老人たちは、「リタイア」などではなく、第二の人生を生き生きと過ごしている。そこにフリーターの里中高志(26)や元看護婦の信長珪(23)などが加わり、様々な物語が繰り広げられていく。監督は本作が劇場用映画初監督となる瀧川治水。これまでは、テレビ版「リング」や「アナザヘヴン eclipse」などホラー、ファンタジー作品を手がけてきた実力派だ。脚本は、今村昌平の「うなぎ」「赤い橋の下のぬるい水」の冨川元文が担当している。また撮影に「Shall we ダンス?」「陰陽師」の栢野直樹、視覚効果に、「ホワイトアウト」「クロスファイア」の松本肇などの精鋭スタッフが集結。これまでにない、ファンタスティックな映像感覚溢れる大人のコメディが誕生した。主演は、「GO」や「ピンポン」などの斬新な脚本で知られる劇団・大人計画の宮藤官九郎が初の主演。「北の国から」「学校」で存在感ある演技が光る田中邦衛、二人のマドンナに、朝の連続テレビ小説「さくら」で主演した高野志穂と、名優司葉子。そのほか、宝田明、千石規子、多々良純、谷啓、坂上二郎、弓恵子、横山通乃など日本映画を代表する名優たちが、素晴らしい演技を披露している。
- STORY
- 入院した先の看護婦だった信長珪(高野志穂)に一目惚れした自称フリーター、里中高志(宮藤官九郎)29才。彼は、珪を追いかけ、浅草にある老人向けマンション・東京パティオ内にあるレストラン「タイムマシン」で働くことになった。バイト初日、高志は入口で老人(田中邦衛)に話しかけられる。しかし、その老人・藤原富士郎は既に死亡しているという。変に思った彼が鏡を覗くと、またしても富士郎が現れたのだ。富士郎は、生前好きだった神崎千鳥(司葉子)への思いを諦める事ができず、高志にとりつき、彼の体を使って思いを遂げようというのだ。彼女を狙う元活弁師の緑川(坂上一郎)や元鰻屋の小林(谷啓)がいて、富士郎は死んでも死にきれないらしい。東京パティオには他に個性的な住人がいる。小林の妻・敦子(弓恵子)、おかまのマスター・五郎(宝田明)、五郎の追っかけ良子(横山通乃)、元海軍出身で軍服趣味のある藤掛(多々良純)、99才の茜(千石規子)など。富士郎に珪への思いを見破られた高志は、年の功で知識豊富な富士郎に助けられ、遂に体に同居するのを許すことにした。富士郎は、金融関係の仕事をしてきたやり手で、高志に株取引を教える。一夜にして大儲けして驚く高志。そのうち珪との関係も上手くいき始め、高志は富士郎へのお礼に、千鳥を遂にホテルヘと誘うが。
- CASTING
- ●宮藤官九郎 1970年宮城県出身。'90年より『大人計画』に参加。同劇団の役者として活躍する。 2000年「池袋ウエストゲートパーク」でドラマ脚本家としても脚光を浴びる。'01年公開の映画「GO」では、日本アカデミー賞最優秀脚本賞他受賞。'03年は映画「13階段」で役者としての活動も注目される。 ●田中邦衛 1932年岐阜県出身。'58年の初舞台「幽霊はここにいる」で主役に抜擢され、その後映画にも進出。黒沢明監督「悪い奴ほどよく眠る」などを経て、'61年より「若大将」シリーズの青大将を演じ一躍人気者に。その後も映画、TVドラマに数多く出演。'99年紫綬褒章受章。 ●高野志穂 1979年東京都出身。幼い頃、父親の転勤によりバーレーン、シンガポール、イギリスに滞在。高校入学と同時に帰国。卒業後、本格的に活動をスタートし、NHK連続テレビ小説「さくら」('02)のヒロインに抜擢された。 ●司葉子 1934年鳥取県出身。1954年、「君死に給うことなかれ」でデビュー。東宝のスター女優となり、日本映画を代表する黒澤、小津など多くの名監督に愛され、数多くの映画に出演する。現在は舞台を中心に活動。 ●谷啓 1932年東京都出身。高校時代からバンドマンとして活動し、フランキー堺とシティ・スリッカーズを経て、クレイジー・キャッツに加入。「釣りバカ日誌」シリーズ 栗山富夫監督'88~「SFサムライフィクション」「RED SHADOW」「川の流れのように」などに出演。
- 配給会社
- アルゴ・ピクチャーズ