ホワイト・オランダー
愛人を殺害し、終身刑を宣告された母。その母を一途に信じてしたう娘。
ちょっといびつな状況のもとで展開していく、母と娘の交流を描いて、親子、家庭、教育など色々と考えさせられることの多い作品である。
とはいえ、理屈をこねまわすような内容ではなく、エンタテインメントとしての味つけもしっかり整っており、主人公の少女に、かなり突っ込んだ感情移入ができる。母と子の間に生まれる愛情は、ともすれば極端にはしることがある。ここでは、むしろその極端さのゆえに、娘は確固とした自我を育てていこうとする。その境遇に同情するとともに、励ましてあげたくもなる。
タイトルのオランダーとは、夾竹桃のことで、きれいな花を持ちながら、同時に強い毒性も持っているという。
- 公開日
- 2003年2月15日(土)
- 監督
- ピーター・コズミンスキー
- 撮影
- エリオット・デイヴィス
- 音楽
- トーマス・ニューマン
- 出演
- ミシェル・ファイファー アリソン・ローマン レニー・ゼルウィガー ロビン・ライト ビリー・コノリー スヴェトラーナ・エフレモーヴァ パトリック・フュジット タリン・マニング ジョン・ビリングスレイ マーク・ドネイト アリソン・マン メリッサ・マーサラ メリッサ・マッカーシー
- 製作年
- 2002
- 製作国
- 米
- 原題
- WHITE OLEANDER
- 上映時間
- 109
- 配給会社
- 20世紀フォックス映画