夜を逃れて

ニューヨークのイースト・サイドの中流アパート。挑戦戦線で負傷して以来、麻薬常用者になっていたジョニイは、妻のシリアと兄のポロと3人、そこに住んでいた。ある日、フロリダでバーテンをしている父のポープが、ポロが用立ててくれる約束の2500万ドルを取りにきた。が、金は、ジョニイの苦しみを救うため麻薬密売者へポロが渡した後だった。ジョニイが麻薬患者であることを知るのはポロ1人、妻のシリアにも隠していた。勿論この事実を知らぬ父はポロを罵り、ポロはそのまま部屋を出た。その夜ジョニイは麻薬のために借りた500ドルを調達するため雪の街へ出たが金はできず、切れた麻薬の苦しみに夜の街をのたうっていた。

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