博徒対テキ屋
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ストーリー昭和4年、浅草にデパート進出を計る資本家と伝統的な露店業を生活の糧とするテキ屋との間には一触即発の不穏な空気が流れていた。浅草界隈きってのテキ屋の名門・菊屋一家の四代目・貴島政吉には竜太郎と勝男の二人の息子があった。叔父から不義の子と聞かされた竜太郎は、叔父を殺して勘当同然に飛び出し、菊屋一家を目の仇と狙うテキ屋・滝岡とグルになった上州馬賊の小松といざこざを起こして留置所に。身柄を引き受けに来た菊屋一家の水野から、勝男が政吉と口論して家を飛び出した事を知らされた竜太郎は、勝男に誰にも話した事のない自分の出生の秘密を打ち明け説得するのだった。度重なるテキ屋同士の内紛をよそに、杉屋デパートの大島社長は任侠肌の博徒・国分辰之助の協力を得て建設計画を着々と進めていた。助成金をちらつかせる資本の圧力と度重なる馬賊の嫌がらせに店を畳む者が現れる。竜太郎は大島社長を訪ねた。大島は竜太郎から命を張ってテキ屋の生活を守ろうとする菊屋一家の熱意を聞かされ、建設工事を2年間延期する事を約束。この吉報を聞こうとやって来た政吉は小松に襲われ命を落とす。竜太郎はいきり立つ勝男を殴りつけて失神させると、単身、滝岡一家へ殴り込みをかける。