廓育ち
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6才の時に実母に捨てられ、お茶屋“末広”の女将・お仙の養女となったたみ子。彼女は物心つかないうちから男を喜ばす女として育て上げられたが、一向に色街に馴染めず、お仙の反対を押しきって高校へ進学。医学生・新田茂己と恋に落ち、普通の生活を夢見るようになる。そんな折、たみ子はお仙の思惑により国会議員・大木に水揚げされ、高校生芸妓として座敷に出されることに。彼女の思いとは裏腹に、売れっ子芸者となっていくたみ子は、やがて高校を中退。以前にも増して色街に縛られていくが、それと同時に彼女の色街に対する憎しみも膨れ上がっていき…。