雲ながるる果てに
(C)1953 松竹
昭和二十年、九州の特攻隊基地が米軍機により襲撃を受け、出撃を待っていた学徒兵の秋田は死亡、深見は負傷してしまう。夫の死を知らずに基地を訪れた秋田の妻は、位牌を見て泣き崩れた。大滝と深見は出撃命令を待つが、連日の雨でなかなか命令が下りてこない。やがて雨が上がり、松井が出撃することになった。松井は深見に「戦争のない国で待っている」と告げて飛び立っていった。やがて大滝の両親から基地を訪ねるという知らせが来るのだが、そのとき大滝と深見に出撃命令が下る。