伽揶子のために 昭和三十三年の夏の終わり、大学生だった林相俊は、北海道の森駅に降り立った。父の親友の松本秋男を訪ねるためである。樺太から引き揚げて十年ぶりの再会であった。松本はトシという日本人の女性を妻にして、縁日でおもちゃを売って生計を立てる貧しい暮らしをしていた。そこに、伽揶子(かやこ)という高校生の少女がいた。相俊は樺太での記憶をたどるが、その少女は知らなかった。伽揶子は本名を美和子といい、敗戦の混乱期に日本人の両親に棄てられた少女だ。 公開日 1984年11月10日(土) 監督 小栗康平 脚本 小栗康平 太田省吾 李恢成 撮影 安藤庄平 音楽 毛利蔵人 出演 呉昇一 南果歩 浜村純 加藤武 園佳也子 川谷拓三 左時枝 伊勢将人 白川和子 小林トシ江 吉宮君子 殿山泰司 古尾谷雅人 蟹江敬三 田村高廣 製作年 1984 製作国 日本 上映時間 117 ShareSNSでシェアしよう! 戻る