俺とあいつの物語
(C)1981 松竹
南原幸四郎は函館の郵便配達で、ひと目惚れした純子と平凡だが幸福な新婚生活を送っている。ある日、純子が「牧場で働きたい」と言いだした。そこは鳥海育哉をリーダーに男女十人が働く貧しい牧場で、幸四郎と純子も恋人同志の頃は、よくそこへ行ったことがある。彼女が牧場へ行けば別居生活になる。その日から、二人の間は気まずいものとなり、話し合いは平行線のまま、純子は牧場に向った。残された幸四郎は純子のことを思って毎日を送り、一方、彼女も、予想以上につらい仕事に彼のことを偲んだ。