遥か宇宙の涯て、モンテとまだ赤ん坊である娘のウィローの2人は、宇宙船「7」で共に暮らしていた。厳格な自制心によって欲望から身を守る男・モンテは、自らの意志に反して彼女の父となっていた。2人の旅は、どこに向かっているのか、おそらく彼らにも分からない。
――かつて、宇宙船には9人のクルーがおり、その全員が死刑や終身刑を告げられた重犯罪人たちだった。モンテや、彼の仲間であったボイジーらは、時の政府と取引し、地球の刑務所で過ごす事と引き換えに生きて地球へ戻る保障の無い宇宙船に乗り込み、“人間の性”に関するある実験に参加する事を選択したのだった。船内で彼らは、科学者であり医師であるディブスに薬でコントロールされ、宇宙空間における生殖実験のためのモルモットとして協力させられていたのだ。宇宙空間では様々な放射線の影響により、新たな生命が産まれる可能性はほとんどない中で、ディブス医師は執念とも言える執着心で実験を続けていた。地球を離れて3年以上、彼らの精神は、すでに限界に近づきつつあった――。
そんな中、彼らの最終目的地「ブラックホール」が目前に迫っていた。彼らの最終ミッションは「ペンローズ過程」(1969年、イギリス人宇宙物理学者ロジャー・ペンローズにより提唱された、自転するブラックホールからエネルギーを取り出す過程のこと。現段階では思考実験でしかない。)の実現への実験。時間と空間が消滅すると言われる「ブラックホール」に接近を試みるクルーたち。
だが、その前に悲劇が彼らを待ち受けていた。
■公式サイト
ハイ・ライフ
(C) 2018 PANDORA FILM - ALCATRAZ FILMS
2019年4月19日(金)公開
- 公開日
- 2019年4月19日(金)
- 監督
- クレール・ドゥニ
- 脚本
- クレール・ドゥニ
- 撮影
- ヨリック・ル・ソー
- 共同脚本
- ジャン=ポール・ファルジョー
- 編集
- ギ・ルコルヌ
- 美術
- バートラム・シュトラウス
- 特殊効果
- ザビエル・アラルド
- 製作年
- 2018
- 製作国
- ドイツ/フランス/イギリス/ポーランド/アメリカ
- 原題
- High Life
- 上映時間
- 113
- 映倫
- PG12
- 配給会社
- トランスフォーマー